かくかくしかじか5巻ネタバレあり*マンガ大賞受賞おめでとう!

kakukaku3月25日に、東村アキコさんの「かくかくしかじか」最終刊である5巻が発売されました!

待ちに待った!という感じですね!

しかも「マンガ大賞2015」を受賞されたようで!本当に嬉しい!*

以下はかくかくしかじか5巻のネタバレ内容になります。ご注意ください。




日高先生本人からガンになったという電話をもらったアキコは、翌日の朝すぐに宮崎に向かいます。

行きの飛行機の中で日高絵画教室を継ぐ!と決意しますが、教室に着くといつもと変わらずピンピンしている日高先生と、教室のOBOG達。

日高先生は、自分の作品の整理などを教え子達に手伝ってもらうため教室に呼んでいたのです。

それはもちろん、死への準備。

でも、いつもと同じように元気な先生を見て安心したアキコは大阪に戻り、初めての100ページ読み切りの作品に再び取りかかるのです。

余命4ヶ月って言っていたけど、あんなに元気なんだから。そんなわけない。先生が、死ぬわけない。

きっとそんな気持ちで、また忙しい日常に戻っていったのでしょうか。

 

「先生の時間が残り少ないことを知りながら、先生を見捨てて逃げた

それはもう 人間のクズがやることです

ごめん先生 ごめん」

 

大阪で原稿に追われ忙しい日々を過ごしているとき、大学時代からの彼氏、西村君が就職のため大阪に来ます。

それをきっかけにアキコは同棲を開始して、忙しい仕事と充実した毎日の中、先生の事を考える時間もどんどん減っていくのでした。

 

お医者さんに宣告された余命4ヶ月をとっくに過ぎても、帰省した時に会う先生は相変わらず元気で、アキコは相変わらず大阪で忙しい毎日を送っていきます。

 

そして。いつも通り、マンガを描いている朝方。電話が鳴ります。

 

金沢の大学に通っていた頃、先生からの電話は必ず分かった。

そしてこの時も、分かった。

先生からの電話。先生からの、出たくない電話。

 

予感は的中で、先生の死を知らせる電話でした。

翌朝、先生の葬儀のため宮崎に戻ったアキコ。

 

そこには日高絵画教室の卒業生達がたくさんいました。

高校の美術部の後輩、今ちゃんも!(ヤンキーだった子)

 

みんなで葬儀の手伝いをして、パタパタしているうちに一日が終わりました。

そして、せっかくみんな集まったんだから、お酒を買ってきてあの教室で飲もう、という話に。

 

みんなそれまでずっと、先生が亡くなってしまった実感が無く、飲み会もわいわい楽しくスタートしました。

 

空気を変えたのは、今ちゃんの最後の先生との思い出話でした。

 

友人とグループ展を開き、ライブペイントをした今ちゃん。

死ぬ直前の日高先生も、車椅子で来てくれたそうです。

しかし、スランプ気味の今ちゃんは、そんな状態の先生が見ていることもあり、全然描けない。

 

そんな今ちゃんを見て、先生は手招きをして何かをつぶやきます。

でも、死ぬ直前の先生は、声がもうほとんど出ていない状態。

先生の口に耳をくっつけて聞いた、最後の言葉。それが




「描け。」

 

でした。

日高絵画教室のみんなが、何百回何千回聞いたこの言葉が、日高先生の最後の言葉でした。

みんなその時に初めて涙をこぼし、わんわん泣きました。

 

これで、アキコと先生の物語はおしまいです。

 

ラストはもっともっと素敵なので、是非5巻を読んでいただきたいです!

日高先生の写真も載っていました。

 

1~4巻のどれだったか忘れてしまったのですが、「ママはテンパリスト」がヒットして大きなお金が口座に振り込まれたとき、「悔しくて悔しくて、その場を動けなかった」と書かれていました。

私は、なぜ悔しいのか理解できなかったのですが、その答えが5巻に描かれていました。

このお金があったら、先生の好きな芸術家の作品がたくさんある、イタリアでもスペインでも連れていけたのに、と後悔されたようです。

 

大好きなかくかくしかじかの最終巻は、感想が書けないくらい胸がいっぱいになってしまいました。

人生は長いですが、「先生」と触れ合う時間なんて20年も無いわけで。出会える先生の数もそれほど多くありません。

その中で、恩師と呼べる人に出会えることはとても幸せなことだと思います。

 

かくかくしかじかの感想を一言で言えば「うらやましい」かな。

読めば誰でも、私も日高先生に出会いたかった、と思うはずです。

 

日高先生のことをネットで検索してみると、どうやらマンガの中では名前をちょっと変えて仮名にしているようです。

本当は、日岡兼三先生のようですね。

新聞記事によると、ご結婚されていて美術教師をしていた奥様がいたようです。

東村アキコ先生以外にも、「私も日岡兼三絵画教室に通っていました」なんて方のブログがいくつかヒットしました。

 

私は、かくかくしかじかをこれから何回も何回も読み直すでしょう。
大好きな漫画*出会えて良かった♡